イオン飲料の飲み方につい…
こんにちは
小児歯科担当の伊藤です。
ようやく暑さも和らぎ、朝晩に秋の訪れを感じられる季節になりました。
それでもまだまだ日中汗ばむこともありますが、そうした際にお子さんの水分補給を皆さんはどのように行われているでしょうか。
現在では、子どもが汗をかいた時や入浴後、または体調不良による脱水時には、積極的にイオン飲料を飲用する傾向にあります。
もちろん医療機関で脱水症状の改善のため利用を勧められた場合には、改善するまでの飲用が適切であります。
ただ体調に問題がなく水代わりの飲用を続けた場合には、むしろ電解質が多くなりかえって喉が乾くことになったり、また飲用自体が習慣化する可能性があります。
イオン飲料の過剰な摂取は肥満の原因になるだけでなく、虫歯のリスクを上昇させます。
イオン飲料はph3.6〜4.6(歯が溶けるphは5.4以下)と低く、絶えず口腔内に残存すると虫歯の原因となります。また唾液が少なくなる就寝前に飲用することは、ますますこの傾向を助長します。
ですから体調不良の場合にはもちろん経口補水液やイオン飲料の使用は必要ですが、そうでない場合には積極的な飲用は注意が必要になります。
子どもは甘い食べ物飲み物を一度覚えてしまうと、なかなか遠ざけるのは大変です。出来る限り普段からもお茶やお水に慣れて、こまめな水分補給を心がけましょう。