「食べる」
こんにちは
小児歯科担当の伊藤です
新型コロナワクチンの大規模接種が始まり、今後の展望にも少なからず期待が持てる中で、それでもやはり感染のリスクは心配になってしまいます。
特に初期には見られなかった子供での感染報告も聞かれるようになり、小さなお子さんのいらっしゃる家庭では不安は尽きないと思います。
そこで今回は、小児歯科的観点からの「食べる」ことが、わずかながらでも感染予防にも効果的であるということをお話ししたいと思います。
お子様はもちろんですが、大人の方もぜひ参考にしてください。
「食べる」と言う事は口に食べ物を入れたら、飲み込む(嚥下)までをいいます。歯を使って食べ物を噛み砕くことを「咀嚼(そしゃく)」と言います。この一連の行為を正しく身につけることが子供の口や顎の正常な発達を促します。
一度にたくさん頬張ると口が開きやすくなります。そうすると口から溢れるだけでなく、むせたりすることで飛沫が出る可能性が高まります。ですから口を閉じたまま十分に噛める量だけ入れる習慣をつけましょう。
また前歯で噛み切り、口を閉じて左右の奥歯でバランス良く噛みましょう。
姿勢は背筋を伸ばして足裏が床につくことが大事です。机や椅子は身体に合うものを必ず選びましょう。たくさん噛むと唾液が出て嚥下がスムーズになるのでむせたりするリスクが減ります。飲み物で流し込む習慣はつけないようにしましょう。
このように正しく「食べる」ことが出来れば、正常な口や顎の発達を促進するだけでなく、不必要に口を開けた食事をすることなく飛沫防止に効果的いうことです。
いかがでしたでしょうか。
コロナ禍でも感染防止を心がけながら、また楽しい食事にしていきましょう。