お子様の歯磨き粉について
こんにちは。
小児歯科担当の伊藤です。
春休みも終わり、気分一新で新学期をスタート出来たでしょうか。身の回りのものを新調する中で、是非この機会にお子様の歯磨き粉についても目を向けてみてはどうでしょうか。
現在市販されている歯磨き粉には、たくさんの種類がありますが、そのほとんどにフッ素が配合されています。ご存じの通り、このフッ素には虫歯予防効果があります。もちろん歯科医院などで塗布するフッ素に比べて、歯磨き粉に配合されているフッ素の濃度は低く設定されていますが、その濃度はさまざまです。
2017年3月から歯磨き粉に配合されるフッ素濃度の上限値が従来の1000ppmから1500ppmとなりました。これはフッ素の有効性を示す一端ではありますが、この変更は大人のため歯磨き粉として使用基準が決められており、実際には上限値であれば6歳未満の子どもへの使用は控えること、また6歳未満の子どもの手の届かない所に保管する必要があります。
歯磨き粉のフッ素濃度は子どもの年齢に合わせて選ぶ必要があり、また同じ年齢の子どもでも発育状況に個人差があるので十分注意しなければなりません。
今回は歯磨き粉についてお話ししましたが、フッ素入りの歯磨き粉を使いさえすれば虫歯予防になる!というわけではありません。歯磨きの基本は歯ブラシでプラーク(歯垢)をしっかり取り除くことであり、それに加えてフッ素を利用することで健康なお口の中を維持していきましょう。