TCHってご存じですか?
こんにちは。
矯正担当の横川です。
ようやく、暖かくなってきましたね。
写真は出張中に撮影した富士山です。
この日はとても晴れていて、いつも以上に綺麗でした‼️
TCH は【Tooth Contacting Habit (トゥース コンタクティング ハビット)】の略で、日本語では歯列接触癖、「上下の歯を持続的に接触させる癖」の事を言います。
普段、上下の歯は食事をする時、会話をする時以外は接触していないのです。また、接触している時間は、1日のうち20分以下と言われています。
コロナ禍で、日常的にマスクをするようになり、マスクの下でお口が開いてしまう人がいる一方、しっかりお口も歯も閉じているのに、何が良くないのでしょうか。
食事をする際、食べ物を噛んで飲み込みますが、この時、こめかみ・頬・顎・首などのいろんな筋肉が同時に動きます。歯と歯が接触することによって、様々な筋肉に負荷がかかっているのです。
食事や会話程度の時間であれば、さほど問題はないのですが、長時間の持続的な歯の接触は、長時間筋肉に負荷をかけているので、筋肉の緊張・疲労が生じ、顎関節症や頭痛、肩こりを引き起こす原因となります。
では、歯ぎしりや噛みしめは歯や筋肉に負荷をかけていないのでしょうか。
就寝時に起こる歯ぎしりや強い噛みしめは、歯や筋肉への負荷はもちろんありますが、かかる力が強いため、長時間持続することはあまりありません。
矯正治療をされている方はイメージしやすいかも知れませんが、矯正治療は弱い持続的な力で歯を動かしていきます。弱い力でも持続的に負荷をかけると歯が動くように、弱くても持続的に歯の接触があると歯や筋肉に負荷がかかってくるのです。
どういう場面で、TCHが起こるのでしょうか。
仕事や勉強をしている時、何かに集中している時もそうですが、最近ではうつむいてスマホの画面を見ている時、ガムを噛み続けている時、ストレスを感じる時などにTCHとなることが多いようです。
歯と筋肉に負荷をかけないよう、お口は閉じているけど、歯と歯は接触させないことを意識してみましょう。その際、舌はうわ顎に付いているのが理想です。
頬の内側の粘膜に白い線があったり、舌の縁に歯の痕がついていたら、TCHの疑いがありますので、ぜひご相談下さい。