夏の風邪にご用心
こんにちは。
小児歯科担当の伊藤です。
梅雨が明けきらぬうちから、夏本番の様な暑さが始まりました。厳しい暑さから体調管理が一段と大切になってくる時期でもありますが、この時期ならではの風邪や感染症に気をつけなければなりません。
特に子供たちの間では三大夏風邪と呼ばれる、プール熱・ヘルパンギーナ・手足口病が毎年流行しますが、その中でも今年特に大流行しているヘルパンギーナについて小児歯科の視点から少しお話ししたいと思います。
ヘルパンギーナは5歳以下の感染が最も多いと言われています。突然の高熱が続き、喉や口の中に水ぶくれのような発疹ができます。その発疹は数日すると潰れて潰瘍になり痛みを伴います。
高熱に加えて、食べられない飲めないなどの症状が続き、食欲がなくなったり不機嫌になります。この様な辛い症状ですが残念ながらヘルパンギーナに特効薬はなく対症療法のみとなります。ご家庭では少量ずつでもこまめに水分補給を行いましよう。食事はゼリー、プリン、ヨーグルトなど飲み込みやすいものを与えましょう。
療養中の歯磨きですが、痛みがる場合でも口の中はできるだけ清潔に保つことを心掛けましょう。うがいが出来るのであれば、こまめに行いましよう。洗口液や歯磨き粉が潰瘍部への刺激になる可能性もあるので、療養中は避ける方が良いでしょう。
今回お話ししたヘルパンギーナを含む夏風邪は、いずれもワクチンや有効な予防薬はないので、予防するには手洗い・うがいは欠かせません。帰宅時や食事前にはしっかり手を洗って元気に夏を過ごしましょう。