気をつけよう子供の窒息事…
こんにちは。
小児歯科担当の伊藤です。
関東も梅雨入りが発表されました。例年より遅れた梅雨入りのため、今年も厳しい暑さになることが予想されます。梅雨の間もそうですが、来月から始まる夏休みでは子どもが家で過ごす時間も多くなるため、保護者の方には知っておいていただきたいことがあります。
それは「子どもの事故」についてです。特に小児歯科に関わるのは、子どもの窒息事故についてです。最近ニュースでしばしば取り上げられる子どもの窒息事故を防ぐために何に気をつければ良いかを、今回お話しさせていただきます。
一般的に窒息事故というと高齢の方のケースを想像されるかもしれませんが、子どもの窒息事故は残念ながら一定数起きてしまっているのが現状です。最近ではうずらの卵が事故の原因になったことが大々的に報道され、食材や管理体制についていろいろな意見が述べられていました。
このような状況について、昭和大学歯学部の弘中先生が次のような提言をされていますので、皆さんにもご紹介します。
☆大きな事故につながる5つの事象
・経験したことのない食べもの →保護者が手を添えて食べ物のかたさや抵抗感を子どもに感じさせることが予防につながります
・食べ物の調理法と口の機能がマッチしていない →成長と食事の形態はきちんと観察する必要があります
・観察者がいない →子供の様子を常に伺い、食事の最後まで目を離さないようにしましょう
・救命方法が浮かばない →パニックにならずに指でかき出しましょう
・本人のキャラクター →早食い.大食い.お調子者は要注意です
これらのように、周囲の大人がしっかりとした認識を持つことが第一です。そのうえで、子ども咀嚼機能の発達とそれを促す食内容や食環境の支援が大切になります。〜は危ないから食べないとか、避けるほうがいいという議論では、十分な予防にはならないと思います。
皆さんも子どもの成長を支えられる、楽しい食事の時間を過ごしてください。